天満橋から京都まで京街道の宿場町をクローズアップして街情報をお送りします。
TOP>伏見

京街道まち歩きMAP


京街道特集&コラム


京街道・京阪の歴史リンク

サイトのコンセプト

お問合せ



※当サイトはI.M.D.Studioが運営・管理しています。相互リンクご希望の場合は、お気軽にご連絡下さい。
※なお、当サイトはリンクフリーです。リンクされる場合には、こちらのバナーをご利用下さい。

伏見 part1

龍馬が!新撰組が!駆け抜けた街?!

1.幕末のシンボル『寺田屋』

坂本龍馬が定宿として利用していたことでも知られる寺田屋さんは、今でも面影を残しており宿泊することもできます。坂本龍馬のコーナーもあり、掛け軸や弾痕などを見ることができます。また、坂本龍馬が京都奉行所の捕り方に襲われた時のちに妻となるおりょうが風呂場から裸のまま階段を駆け上がり危機を知らせ難を逃れた話も有名です。

この寺田屋さん、400円で見学することが出来て、当時のままの客室から幕末志士達による書画を見る事も出来て、明治維新テーマパークみたいな感じです。龍馬や新撰組の各種おみやげも販売しています。ちなみにこの寺田屋の脇に小さな商店街があって、そこは龍馬通り商店街と呼ばれています。

〜寺田屋騒動〜
この騒動は薩摩藩主の父、島津久光候が一千の兵士を率いて上京したことから始まります。久光の目的は倒幕ではなく公武合体でありましたが、一部の藩士や西国浪士は倒幕を信じて集まってきました。文久二年四月二十三日有馬新七ら薩摩藩士激派は関白九条尚忠と所司代酒井忠義を襲撃するべく寺田屋に集合しました。この中には平野国臣(のち生野の変を起こす)、宮部鼎蔵(のち池田屋事件で戦死)なども含まれていたと言われます。この計画を知った島津久光候は、鎮撫のため奈良原喜八郎ら数名を派遣し中止させるように説得させますが失敗に終わったため、上意討ちとなり同士打ちという悲しい結末を辿ることとなりました。 この騒動により、藩士激派側は死者六名(のちに藩命に背いたとして二名切腹、一名自刃して死亡)、鎮撫側からも死者一名を出す大惨事となりました。

2.伏見はやっぱりお酒?

伏見の酒蔵は全国的に有名ですが、なにより美味しいお水が取れたことと、周辺によいお米が出来たことと京都の気候。そして大阪と京都をつなぐ交通の要所だった事が伏見のお酒を広く全国に知らしめたんでしょうか。

ひとまず目に入るのは黄桜と月桂冠の大きな酒蔵です。どちらも土蔵造りの昔ながらの建物ですが、例えば京都の祇園や先斗町、姉小路の町屋あたりとも少し雰囲気が違って、それこそ江戸時代のハイテク工場団地?って感じのところです。
特に月桂冠大倉記念館は伏見の中でもお勧めポイント。日本酒の複雑で高度な生成技術が意外と簡単な道具とちょっとした工夫とで大量生産されてきたのがよく分かります。ついでに利き酒も要チェックです。

帰りは隣の『伏見夢百衆』で一休み。この建物はもともと月桂冠本社家屋だったものを改修して休憩所としたものです。おみやげも帰るしコーヒーやケーキも楽しめます。

3.酒蔵の街のお寺〜

唐風の可愛いらしい門が特徴的な建長寺です。ご本尊は弁天様で、中書島遊郭の遊女達に人気を集めていたとの事だそうです。
ところで、伏見は宿場町で当然遊郭もあった様子なんですが、すっかり元遊郭だった建物は消えてしまっていて、名残を残しているのは、僅かに古くからの宿屋がある程度になってしまっていますが、それはそれ。今でも古くからの料亭など美味しそうなお店は結構あるみたいです。

美味しいお酒があって、京都に一番近い宿場町で、しかも交通の要所で美味しい食べ物も・・・なんて考えていたら、きっと幕末の頃は本当に賑やかなところだったんだろうなって思います。

4.伏見の栄枯盛衰

中書島駅から寺田屋側の反対の方向へ歩くとかつて『三栖閘門』と呼ばれた昭和初期の近代遺産が残る公園があります。

閘門というのも見慣れない言葉ですが、水運として河川を使うにあたり水位を調節するために作られたものですが、案外日本各地に作られていて、昭和30年代くらいまでは盛んに利用されていたようです。もちろん伏見も水運の街だったので、淀川を含めてかなり整備されてきました。

水運としての淀川の役割も終わり、今は陸路が当たり前になって河川の役割はもっぱら憩いの場の提供と氾濫や洪水を防ぐためのものになってしまっていますが、淀川があったからこそ京都や大阪が発展し、そして京街道もつくられた訳ですから。もちろんこれからも、大事にしていかないといけませんね。


IMDコンテンツ情報&お知らせ

I.M.D.Studioで運営しております「京街道まち歩きMAP」では、広告掲載や記事の依頼等も承っております。
京阪沿線、旧京街道で店舗、企業を経営されております方の情報をお待ちしております。お気軽にご相談ください。



伏見といえば、まずは寺田屋ですね!


酒蔵のある風景


伏見夢百衆で一休み


酒蔵の町のお寺


伏見は昔は港町でした



copyrights 2005 (c)imd-studio inc. All Rights Reserved.